5/12『イエス斬り捨て』in新・ABCホール

パンフ 1,000円
この劇団観てみようシリーズ*1です。初のファントマ。劇評なんかを見ながら苦手意識は元々ありましたが、久保田さんと牧野さんがご出演なのでこの機会にと。そして折角行ったことのないホールなのでそれ目的でもあったりして(笑)適当に歩いたせいでちょっと遠回りしたのもあって、梅田から半端に遠かったです。なんかね〜、入口が寒々しいのはなんでだろう?会場内は新しいので勿論綺麗。トイレも綺麗。新築の臭い(笑)



先に総評を書いちゃえ。また勝率下げました!ここまでイライラしながら観たお芝居もそうそうないぞってくらいしんどかった・・・。


緞帳なし、簡素なセット。桜田門外の変をナレーションと、何故かラグビーに例えた演出で始まります。そんなに広くもないステージに多数の役者さん、そしてばたばたとした下手な殺陣。これが掴みだと先が思いやられるぞ〜、と思ったらそのまま最後まで進みましたね。

細かいシーンとシーンがおいらの嫌いな暗転で区切られていない、のは良いのか悪いのか?暗転は全くありませんでしたが、ぶつ切り感がまとわりつく。メリハリがなさすぎるので気持ちの持っていきようが見つからない。主人公は恐らく以蔵だと思うんだけど、魅力を感じない。さりとて群像劇でもないのに登場人物が多すぎて、それぞれの人物像にも時代背景にも説明不足。少しの史実と、たっくさんの嘘をどうしてもっと上手に魅せてくれないのか?もしくは役者を。下手に史実を知っているとイチイチ引っかかります。そして沢山歌う。何故?


そもそも殺陣の多い劇団だとは思ってましたが、長年やっているわりに上手な人が皆無。構えたときの切っ先が揺れる、足捌きが軽い、刀を仕舞う時のパフォーマンスも遅い、勿論殺陣も遅い。そして笑うしかないのが、SE。ずれすぎ、音量でかすぎ。照明も照らすだけ、で効果が感じられない。腕なのか会場のせいなのかはリリパで確認したいとこですが(苦笑)


個人的には魅力的な役者さんがいないのが致命的かな?脚本にも筋の通ったところがなかったけど、引っ張って行ってくれる人がいるとまた違ってくると思うので。久保田浩さんも牧野エミさんも好きだし、牧野さんはずば抜けて良かったけどそういうタイプじゃないし。声の通る人がほとんどいないのもね・・・。小ネタにも内輪ネタにもついて行けず、カーテンコールでそういえば千秋楽だったと気付いて余計にがっかり。千秋楽でコレかー?!と。


そして。客電の点かないアンコール、拍手を延々待った挙句のスタオベのどこに意味があるのでしょう?そんなもん喜ぶなよ、気持ち悪い。おいらにはこの劇団のやりたい事がさっぱり掴めないまま終りましたとさ。

*1:前と名前変ってる気もする(笑)