2/23『なるべく派手な服を着る』in HEP HALL

「この劇団、1回行ってみよう」シリーズ、MONO編。
脚本家の土田英生さんは、ホントに演劇に興味を持つ前から名前だけよく聞いていたもんだから気になってて。最近じゃTVでお馴染みなのは勿論、CUEさんとも仲良しなイメージ。そんなベクトルが合致した友達と久々にぴあにてチケ取り。座席を選べるっていいな(笑)

・・・愛すべきダメ男たちが繰り広げる、オトナのコメディ・・・
とても愚かな六人兄弟の物語。長男から四男までは四つ子で、その兄弟は末っ子の六男を異常に可愛がっていて、その狭間で常に皆から忘れられがちな五男。その彼が、父親の今際の際に可愛い彼女を連れて来て・・・たぶんきっとかわいそうなことになるんです。


あらすじを抜粋してみましたが、ここから想像していたような展開ではなく、コメディでもなかったなあ。ただじめじめと嫌あな気持ちになる登場人物たちの会話劇。会話劇ったってテンポが良ければ楽しめますが、歯切れが悪く詰め込みすぎて抑揚が少ない。もう半拍おこうよ!みたいな。物語にもメリハリがない。なさ過ぎる。笑えるところも特にない。
で、おいらの嫌いな暗転がちょっと多くて、とても長い。特に場面や装置が変わるわけでもないのに。必要の感じられない暗転は、音楽で誤魔化しても無駄な足掻きかと。

なんてったて、魅力的な役者さんがいないのが個人的に辛い。ってゆーか客演含め、全員の滑舌の悪さったらない。長台詞なんてあるとイライラしちゃう。小さいハコに合わせるにしたって、お客さんに届けるんだからさあ。


悪口ばかりで感想を終わりたくはないんですけど、これが新しい劇団で若い人たちが創ったものならともかく、長いことやってる*1劇団ですからね。もしかして他の作品は面白いのかも?とすら思えないのなあ。ま、客席に爆笑している人もいらっしゃったので、面白い人にはおもしろいんでしょう・・・。

*1:結成19年。